しゃしくえ~火の家族

しゃしくえ

秋の夜長には音楽が似合う。
Walkmanに入った曲をシャッフル再生していたら、たまたましゃしくえの曲が再生されたので、記事を書くことにした。

しゃしくえの過去記事
しゃしくえCD『キラリティ』発売に寄せて
しゃしくえ~ユートム

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前回は『ユートム』という曲についてご紹介させて頂いた。
今日は『火の家族』という曲について。

まず、冒頭の歌詞が非常に印象的だ。
意味を考えると、誰しもハッとさせられるものがあると思う。
引用すると、

いつまでも憶えていたい
でも少しずつ忘れてゆく
思いだすたびにそれがわかる
まちがいなく遠のいてゆく

このひと固まりが歌詞や曲調を少し変えながら何回か続く。
固まりと固まりの間に、美しい間奏が入っている。
間奏だけ繋げても、美しい音楽になりそうだ。
この曲では、間奏が非常に重要な役割を果たしている。
冒頭に印象的な詩で引きつけておいて、美しい間奏の流れている間に「次はどんな詩が来るんだろう?」、と聴いている者を飽きさせることが無い。
もちろん、冒頭のだけでなく、それぞれの固まりの詩の言葉にも各々ハッとさせられる箇所があるだろう。

そして、歌詞のうち全体の半分くらいに到達したところで、再生時間は5分を超えている。
普通のポップスならば、「Aメロ→Bメロ→サビ」を二回繰り返してもおつりが来るくらいの時間である。
だが、5分間聴くことのできた人間には、「まだ半分かよ。」という感想は生まれないだろう。
その頃にはすっかり『火の家族』という曲に魅了されているのだから。

長めの間奏が入った後、少しずつ賑やかになっていき、ボーカルの声も静かに熱を帯びていく。
音楽が透明に近い色から濃い色に変わっていくようだ。
そして、熱のこもったギターのソロが入り、曲は頂点を迎える。

そして、一瞬の静寂の後、色が消え、最小限の楽器とボーカルのみのワンフレーズで終わる。
このワンフレーズで曲を纏めているのがすごい。

曲が終わった後に、無音部分が数秒間入っている。
この無音部分は、”心に残った何か”を噛みしめるために与えられた時間だと思う。
個人的には、この曲がアルバム『キラリティ』の一枚目の最後のトラックに配置されているのはすごく良いと思った。
もし、途中のトラックだったら、心に残った何かを噛みしめる間もなく、次の曲が流れてしまうのだから。
そう思わせられるくらい、聴く者の心に感動をもたらしてくれる曲だと思う。

※個人の感想です

コメント

  1. yumimana より:

    すごいリスペクトしてますね。
    気合が伝わってきます。

    ここまで言われると聞いてみたくなるわぁ~~!!

  2. ペン より:

    曲の半分で5分ということは、1曲で10分間ですね。
    普通は1曲3分くらいだから、3曲分。

    それを飽きずに聞かせるなんて、凄いです!

  3. 手下 より:

    ありがとうございます。
    小中学校で仲の良かった同級生のバンドなので、最初はちょっとひいき目に見ていたんですが、CDを貰って聴いているうちにハマってしまいました。
    このようにたまに記事を書いて、ツイッターなどで拡散してひそかに応援しています。
    "円盤"というレーベルからアルバムを一枚出しているのですが、3000円くらいするのでなかなか買ってくださいとは言いづらいところ…(^^;)
    なので、そのアルバム『キラリティ』の中から『氷の宇宙船(アルバトロス)』という曲のPVがYouTubeで公開されているので、この記事の最後に貼っておきますね。
    この曲は、私もほんの少しだけボーカルとして参加しています。
    さっきPV見て気が付きましたが、私の映像が入っている…(笑)

    > すごいリスペクトしてますね。
    > 気合が伝わってきます。
    >
    > ここまで言われると聞いてみたくなるわぁ~~!!

    > すごいリスペクトしてますね。
    > 気合が伝わってきます。
    >
    > ここまで言われると聞いてみたくなるわぁ~~!!

  4. 手下 より:

    普通のポップスには当てはめることのできない音楽ですね。
    流行りや型にとらわれず、音楽を追究しているバンドです。

    > 曲の半分で5分ということは、1曲で10分間ですね。
    > 普通は1曲3分くらいだから、3曲分。
    >
    > それを飽きずに聞かせるなんて、凄いです!